「今夜はきららNIGHT」参戦記

はじめに

皆さまはじめまして。凜と申します。
この記事は、去る11/14に行われたまんがタイムきららに関する問題限定のクイズ大会「歯車杯外伝青祭り 第2部 今夜はきららNIGHT」(主催:MINGさん)の、私の目線からの参戦記です。
長文かつ拙いところも多い文章ではありますが、当日のあの熱気を思い出しながら、暖かい目で読んでいただければ幸いです。

対策

大会の存在を知ったのは9月中旬から下旬頃だったと思います。そこから10月頭にエントリーを済ませ、月が替わるぐらいまでは、本棚にあるコミックスを読み返すことを中心に対策をしていました。

その後、10月末に第1セットが「アニメ化作品」「現連載作品」のどちらかを選ぶ形になると発表されて以降は、現連載作品に絞って対策を進めることにしました。というのも、私はきららの購読歴がそれほど長くなく、他の参加者に比べて「きらら知識の総量に占める現連載作品の比重」が、相対的にかなり大きいだろうと予想されたためです。メンタル的なことを考えても、第1セットで良いスタートを切れれば後にも繋がるだろうと考え、単行本、きららベース、ストックしてある紙雑誌のバックナンバーを使いながら、大会二日前ぐらいまで現連載作品の対策を集中的に続けました。

大会直前の二日ほどは、当日の午前中にきらら展に行く予定だったこともあり、今までに触れたことのない、いわゆる「未履修作品」についての付け焼き刃の対策をしました。あまり好ましいことではないかもしれない、とも思いましたが、きらら展の展示を少しでも楽しめるようにしたいという気持ちもあり、きらら展の出展作品を中心にざっくりしたあらすじや登場人物の確認などをしました。その後、年始にあったきららオープンのアーカイブを見たりもして本番を迎えたのですが、やはり付け焼き刃の対策というのはあまり役に立たないもので、結局はほとんどの正解が自分が見た/読んだことのある作品に関するものでした。ただ、それでも2問ほど直前の対策のおかげで拾えた問題もあり、完全に無駄ではなかったかな、とも思います。

さて、いよいよ以下から大会当日の話になります。こういうレポ系の文章を書くのに不慣れであり、少し淡々とした文体になってしまっていますが、実際には一問一問の問題が読まれるたび、正解するたび、そして誤答するたびに、狂おしいほどにテンションが上下しています。読んでいただく皆様におかれましては、どうか文章から感じられる感情を何倍かに増幅して感じ取っていただければと思います。

 

予選

いよいよ本番。かなり緊張しており、震えた声で喋った最初の自己紹介では「好きな作品は『社畜さん”は”家出少女』です」と言いかけたりしました。ただ、滑り出しこそ固かったものの、徐々に緊張もほぐれていき、第1セットでは2位抜け、第3セットでは3位抜けを決めることができました。

そして迎えた第4セット。1、2問目を連取し「流れがきている」と感じました。他の方の○が積まれれば積まれるほどプレッシャーが増していくことは分かっていたので、少しギャンブルでも押して早めの勝ち抜けを目指そうと決めました。そして、4問目の「パジャマパーティー」を正解。正直1位抜けできるとは思ってもおらず、勝ち抜けた瞬間は(というか今でも)「嬉しい」というよりも「信じられない」という気持ちがまさっていたように思います。ともかく、ここで8KPを獲得。同時に「もしかすると決勝に行けるかもしれない」という気持ちも湧いてきました。

続く第5セットは最初、「決勝行けるかも」の気持ちが少し悪い方に作用し、浮ついたまま一問目を誤答。1位、2位で勝ち抜けたお二人を見送った後で気持ちを落ち着かせながら2問を正解し、かかみさんと並んでリーチとなりました。なんとか3位抜けの5KPを取りたいところで、出題されたのは『純真ミラクル100%』を答える問題。ボタンは私の方が一瞬はやかったものの、2着にかかみさんがついているのも確認できました。ここで誤答すれば、間違いなくかかみさんに抜けられるだろうと思っていたのですが、どうしても思い出せず誤答。実は大会開始一時間ほど前に対策で知った作品であり、やはり付け焼き刃の知識では太刀打ちできないな、と感じた瞬間でした。その後は「カラフルリウム」を答えて4位抜け。続く第6セットも4位抜けで、予選セットが全て終了しました。

結果は、なんと同率4位で決勝進出。ものすごく嬉しかったと同時に、決勝に進まれた他の参加者の顔ぶれを見て、ここに名前を並べられたことを本当に光栄に思いました。予選セットすべてで勝ち抜けられたこともとても嬉しく、大好きな作品でクイズができることの楽しさを改めて噛み締めながらの決勝進出となりました。

 

予選問題

さて、ここで、予選問題のうち、印象に残っている問題をいくつか振り返ってみようと思います。自分が参加した組の問題のみ、かつ自分が回答権をとった問題が中心となっていることをご容赦ください。

第1セット(2組目)

・「こはる」

前振りで『海色マーチ』のあまねかと思って押しかけたものの、連載中ではないことに気づいて思いとどまる、ということをしていたら、直後に聞こえたボタンの音に反応してなぜか自分もボタンをつけてしまいました。自分に回答権が回ってきたものの、分かって押しているわけではないので当然誤答。早押しクイズの不慣れさを思いきり発露させてしまいました。

・『社畜さんと家出少女』

このセットの勝ち抜けを決めた問題。自己紹介で好きな作品として名前をあげた作品だったので、取れて本当に嬉しかったです。しかし、うれしさのあまり一度マイクミュートを外し忘れて回答してしまうというポカもやらかしました。(答える前に「ごめんなさい」という声が配信にも入っていますが、あれはミュートになっていることに気づいてプチパニックになっていたために出た言葉です)

第2セット(第1組)

・「2人」

ココアの兄の人数を聞く問題。「六法全書の兄と素数の兄だな」と考えました。

・「ちあき」

苗字から『ぬるめた』のちあきを聞く問題。神田さんに押し負けたのですが、画面の前で「あぁ…!」と声が出るくらい悔しかったです。

第3セット(第2組)

・「シェフ子」

後振りの部分が「ショックを受けると赤ちゃんになってしまう」ではなく「赤ちゃんのような振る舞いをしてしまう」になっていて、とても作品を大事にされているな、と感じました。(赤ちゃんのように見えるのはぽかぽかフィルターのせいであることが最近の連載で言及されていたので)

第4セット(第2組)

・「未確認ライオット」

一瞬詰まったのですが、昔聞いていたラジオ番組「SCHOOL OF LOCK」が主催していた「未確認フェスティバル」とその前身「閃光ライオット」が元ネタなんだろうな、と思った記憶があったので正解を引っ張り出せました

・「パジャマパーティー

『Good night! Angel』はほとんど知らなかったのですが、友達を家に呼んでやることといえばパジャマパーティーかお泊まり会ぐらいのものでは、と大体の予想がついたので、上述の通り少しギャンブルでも押しに行こうと考えていたこともあり、直後に何が読まれても押そうと決めました。幸い聞こえてきたのは「寝間着姿」という大ヒントだったため、完全に望外の結果であった1位抜けをつかむことができました。

第5セット(第2組)

・『あねちっくセンセーション

直前に対策で『推しごとびより!』を読んでいたこともあり、「オタクな高校生」という前振りでこの作品を思い出してしまい、さらに「オタクな高校生、桃…」と聞こえた時点で「桃原こまちだ!」と反応してしまいました。

・『純真ミラクル100%

上述した通り、なんとかして正解したかった問題。誤答したあとは悔しさのあまりマイクをミュートにするのを忘れており、かかみさんが勝ち抜けた瞬間に「んぅぅ…」というめちゃくちゃ悔しそうな声が出たのががっつり配信に乗ってしまっていました。お聞き苦しいものをお聞かせしてしまい失礼しました。

第6セット(第1組)

・「モデル」

大宮勇の名前が出たところで、モデルだろうと思って押したのですが、そのあとの問題文が「彼女たち”が”」と続いており、「職業を聞くなら”が”じゃなくて”の”か…?」などと余計なことを考えてしまい、勇の他の属性を考えた結果、「シスコン」と答えてしまいました。最初に思い浮かんだ回答を大事にしなきゃな、と思い知らされました。

 

エクストララウンド

決勝の前に行われたエクストララウンドは、ここに回っていたら確実に勝ち抜けることはできなかったな、と思いながら見ていました。特に「ホットケーキ」の問題で見せたリゼ推しさんの押しからは、「何としても決勝に上がる」という気迫が溢れており、私も決勝に向け、改めて気合いを入れなおしてもらった感じがしました。

 

勝戦

そしていよいよ迎えた決勝戦。開始前のコメントでは「一問一問楽しんで、貪欲に」と意気込んだのですが、正直なところ、異次元の戦いに圧倒されるばかりでした。サンライズアローが他の参加者をなぎ倒したあとの死屍累々のなかで、なんとか一問「ルル」の問題をもぎ取ることができましたが、正解はその一問のみ。50問終えて1○2×と、ほとんどボタンをつけることすらできずに終わってしまいました。問題との相性や運など様々な要素に助けられながらなんとか決勝にたどりついたものの、ここでメッキを完全に剥がされ、地力の差を見せつけられたような感覚で、きらら道はまだまだ長く、まだまだ奥深いものであると、改めて教わったような心地でした。

 

終わりに

というわけで、参戦記は以上となります。改めて大会全体を振り返ってみると、400問近いきららクイズをひたすらに浴び、きららを愛する参加者のみなさまと同じ時間を共有できたことは、本当に幸せなことだったと感じます。きららをもっと広く、深く知りたいという思いも新たにしましたので、これからもきららを全身全霊で楽しもうと思います。

ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました。この素晴らしい大会を用意し、長時間に渡って進行、問読みを務めてくださった主催のMINGさん、そして当日ともに戦ったすべての参加者の皆様に深い感謝と敬意を表し、終わりにしたいと思います。本当にありがとうございました。